01.散った桜、雨上がりの世界 02.東雲にのびる江上、舟上から望む花曇り 03.長々しい挨拶が終わり、錆びついた扉をこじ開ける音が 04.高く霞んだ・・・ 05.此の花*は甘く薫り、私の理性をほどきゆく 此の花・・・梅の別称 |
01.薫風かおるはうららかな日陰 02.蜘蛛の糸の巣くう街 03.紅色に染めた瞳で彼女は誰に臨むのだろう 04.万緑叢中紅一点 05.西瓜の恋 |
01.燃ゆる木ノ葉は刹那に赫く* 02.既望の歳月 03.朽ち木の向こうには、薄藍と鱗雲 04.深まる霧に見送られながら、僕は君にお別れを言う 05.河の彼岸が(の)赤き焔は、来世も変わらぬ心を映す 赫く(かがやく)・・・輝く、でも可 |
01.霜月で止まった日捲り 02.深森に苔生す竜血樹 03.夕日を背にして、いつものように手を振って別れた“それが最後” 04.凍りついた飛行機雲 05.冬木に射しこむ朱橙 |